クラウドサーバーを活用して経費削減

クラウドサーバーを活用して経費削減とは

会社には個人で利用する以外に、皆で共有するパソコンが複数ある。
Webサーバー、ファイル共有サーバー、データベースサーバー、メールサーバーなどである。
社員が効率よく業務を遂行するためには、これらサーバーの存在は欠かせない。

これらサーバーが停止するとバックオフィス系の業務は停止してしまうことから、日々のメンテナンスやトラブル対応できる人材を常駐させる必要がある。
しかし、システムやネットワークの知識が豊富な人材は人件費も高く、人件費以外にもパソコン、ネットワーク機器や電気代といった経費が重くのしかかる。
ここでは経費削減の観点から、クラウドサーバーの活用について解説していく。

クラウドサーバーとは

クラウドサーバーとは、インターネット回線を通じて、運営会社が提供するサービスを自社、あるいは、自宅から利用できるサービスを示す。

クラウドサーバーを利用する企業はインターネットに接続できる環境のみ用意するだけでよい。
サーバーが提供するサービスに必要なパソコン、ネットワーク機器、OS、アプリケーションだけでなく、それらの維持、メンテナンス、トラブル対応に必要な人材まで全てをクラウドサーバー提供会社が用意してくれる。
その結果、これらの購入、維持にかかる初期費用、ランニング費用を抑え経費を削減できる。

レンタルサーバーとの違い

レンタルサーバーはクラウドサーバーの一種と言うことができる。
レンタルサーバーはWebサーバー(ECサーバーなども含む)への利用に限定したクラウドサーバーという意図で使われることが多い。

また、レンタルサーバーはOSやCPU、負荷を分散するバランサーなどネットワークは運営会社が販売する構成のみ利用可能で、自社で選択することは難しい。
そのため、利用したいOSを選択すると、ネットワーク構成が自社に合わなかったり、セキュリティを重視すると、CPUの処理能力が不足したりと、全ての要件を満たすレンタルサーバー会社を探すことは非常に難しい。
しかし、クラウドサーバーの場合、あなたの会社の要件を全て満たしてくれる。また、利用用途も限定されない。

ただし、静的サイトや処理負荷が高くないサイト、高度な要求を必要としないサイトの場合、レンタルサーバーのほうが費用が安く、経費を削減できる。

クラウドサーバーの利用用途

クラウドサーバーは利用用途が限定されない。
あなたの会社の全てのサーバーをクラウドサーバーにすることも可能である。

Webサーバー
ファイルサーバー
アプリケーションサーバー
メールサーバー
開発用サーバー
オンラインゲームサーバー
高セキュリティデータ保存サーバー
ECサイト
プリンタサーバー

クラウドサーバー利用のメリット

クラウドサーバーを利用することで経費削減やその他効果を期待することができる。

人件費を抑えることができる

クラウドサーバーを利用することで受ける最大の恩恵は人件費の節約である。
大企業であれば自社で専任のネットワークスペシャリストを採用したほうが、人件費を抑えることができるが、中小企業だとネットワークの管理に年間数百万円の人件費を捻出することはなかなか難しい。
また、採用しても成長の機会を提供することが難しく、よほど自己管理ができる人材でないと、知識が陳腐化し社内の管理を任すことも難しくなる。
クラウドサーバーを利用することでネットワークに関する人件費を削減できるだけでなく、それらに付随するしがらみから開放される。

料金が従量制のため経費を最小限にできる

クラウドサーバーが経費を削減できる理由はその料金体系にある。
例えばテレビや雑誌など、あなたの会社のサイトがメディアに取り上げられた場合、予期しない負荷がかかり、サーバーは簡単にダウンしてしまう。
また、新サービス開始時には、負荷予想がしにくく初期費用はなるべく抑えたい。
クラウドサーバーはこれら予期しない負荷にも対応してくれる。
しかも、新しいシステムを購入することなく、利用時間に応じた追加料金のみで対応してくれる。
その逆に、利用していない時には料金が安くなる。
そのため、常に最適な費用の負担だけで済ませることができる。