パソコン購入の経費削減手法

パソコン購入に関わる経費削減とは

パソコン購入に関わる経費削減とは
パソコンの購入に関わる経費削減を考える場合、 パソコンは1台1台の単価が高いため、様々な調査・比較をすべきである。
それは単に比較サイトを通じて価格を比較するのではなく、視野を広くすることから始めるべきである。
ここではパソコン購入時の経費削減方法について、購入時に最低限検討すべき内容について解説していく。

パソコン購入に関わる経費削減 6つの視点

  1. 購入用途を明確にする
  2. 本当に購入すべきなのか検討する
  3. 購入方法を吟味する
  4. リース契約はしない
  5. 他サービスと併用する
  6. その他知っておくと役立つ知識
パソコン1台当たり経費削減額 10,000円~100,000円+@

購入用途を明確にする

パソコンの購入を検討する場合、そもそもパソコンである必要があるかを検討する必要がある。
また、パソコンが必要な場合でもどの程度のパソコンが必要かを明確にする必要がある。

サーバー購入時に検討すべき経費削減の視点

特に値段が高いサーバー類はいいものが必要である、という認識があるかもしれないが、 サーバーの役割を正しく認識していれば、パソコンが不要な場合や低い処理能力のパソコンでも十分であることが理解できる。
サーバー用途 経費削減の視点
Webサーバー Webサーバーの用途が静的HTML(動かないホームページ)や、動的HTML(プログラム処理が必要なホームページ)でも利用人数が少ない場合には人件費、PC代金、ライセンス、電気代等を考慮すると外部のレンタル・サーバーを借りたほうがはるかに安い。
ファイルサーバー そもそもファイルサーバーの役割はファイルの管理のみである。
その為、高い処理能力は全く不要である。 バックアップは必要であるものの、使ってない古いパソコンやそれらのPCに外付けのハードディスクを取り付けるだけで十分である。
メールサーバー メールサーバーもそもそもメールを社内で管理すべきかどうかの検討から始めた方が良い。 Gmailのような信頼できる無料メールを利用したり、外部レンタルサーバーを利用すれば独自ドメインのメールを無制限に作成できる。
Webサーバーを利用せず、メールの利用だけでもでき、値段も125円/月と非常に安い。
プリンタサーバー
DNSサーバー
プロキシサーバー
プリンタサーバーやDNSサーバーもファイルサーバー同様高い処理能力を必要としない。 DNSサーバーはバックアップが必要なものの、プリンタサーバーはバックアップも不要なため、ボロボロでも動けばいいPCや 誰かのPCをプリンタサーバーにすることで経費削減することも可能である。
プロキシサーバーについては存在意義が薄れているため、廃止を検討することから始めた方が良い。
アプリケーションサーバー
DBサーバー
利用するアプリケーションやDBによるがこのサーバーだけはCPUの処理能力が大きく業務に依存するため、経費削減よりも業務効率をアップすることから考えるべきサーバーである。ただしOSやメモリの見直しで処理能力の低いパソコンでも格段に早くすることも可能である。


個人利用パソコン購入時に検討すべき経費削減の視点

個人用パソコンであってもほとんどは高い処理能力の高価なパソコンは不要である。
ある統計によれば、ビジネスで利用するアプリケーションの90%以上はMicroSoft Excelとメールのみであると言われる。
ExcelもVBAで何十万件も処理する必要がある場合は別だが、それらを除けば10年前のパソコンでもほとんど業務に支障がない。

ただし、古いパソコンは現在のパソコンと比較すると電気代がかかるため、注意も必要である。 パソコンの電気代に関わる経費削減についてはパソコンの電気代に関わる経費削減手法をご参照下さい。

本当に購入すべきなのか検討する

パソコンの購入を検討する動機の№1は「壊れた」、という理由である。
しかし、本当に壊れているのだろうか。買い換える必要はあるのだろうか。

パソコンは自作パソコンなどを経験した人はご存知だと思うが、単なるパーツの組み合わせである。
マザーボード、CPU、メモリ、冷却装置、ハードディスク、電源・・・。
これらのうち、どれが壊れたのがが明確で、且つ、購入可能ならパソコンを買い換えるよりも部品を一つ買い換えた方が明らかに安い。
では、どうやって壊れた箇所を調べるのか。

壊れた箇所を調べる方法

パソコンが動かなくなった場合、どこが壊れたかを調べるには、正常な部品と交換するのが最も簡単な方法である。
そして、調べるために正常な部品を購入する必要はない。
同じようなパソコンから少しだけ借りれば良い。

最初に疑うのは電源ケーブルあたりだろうか。
電源ケーブルを同じ型の隣のパソコンから借りてつないでみる。
それで正しく動作すればそのパソコンの故障箇所は電源ケーブルであることが分かる。
パソコンの電源ケーブル程度なら500円、中古なら100円程度で販売している。
メモリ、ハードディスク、CPUなどネットで調べれば交換方法はいくらでも出てくる。
購入を検討する前に一度試して見ることをオススメする。

PCの各パーツのおおよその値段
パーツ 値段
電源ケーブル 500円
電源 5,000円
ハードディスク 5,000円~
メモリ 1,000円~
CPU 10,000円~
冷却装置 1,000円
※性能に大きく依存するためあくまで目安となります。

購入方法を吟味する

上記を検討した結果、やはり購入する必要があると判断した場合であっても、経費削減のため購入方法は十分に検討したい。

購入方法別 パソコンの値段と経費削減効果(新品10万円のPCの場合)
経費削減効果
新品 中古pc
購入方法 1年前のモノ 2年前のモノ 3年前のモノ 4年前のモノ 5年前のモノ
中古パソコンショップ - 10%
Down
20%
Down
40%
Down
60%
Down
80%
Down
- 10,000円 20,000円 40,000円 60,000円 80,000円
オークション 5%
Down
15%
Down
25%
Down
45%
Down
65%
Down
85%
Down
5,000円 15,000円 25,000円 45,000円 65,000円 85,000円
地域掲示板 - 10%~100%
Down
- 10,000~100,000円
買取併用 20%~30%
Down
-
20,000円~30,000円 -
大量購入特典
(例:3台の場合)
30%
Down
-
30,000円 -

中古ショップで買う

パソコンは新品が良い、というのは今や昔の話。
上述したように、仕事においてはほとんどハイスペックマシンを必要としない。
5年前のパソコンでも十分に利用可能である。

オークションで買う

一頃のオークションブームも落ち着き、オークションでのパソコン価格は適正相場となりつつある。
その結果、中古パソコンの場合、ショップで購入するよりも安く買える機会も多くなっている。
ただし、オークションは中古ショップの仕入先である場合もあるため、落札は難しくなっている。
相場が加熱すると中古ショップで買うよりも高価になってしまうことがあり、注意が必要だ。

無料の地域掲示板を利用する

パソコンの用途によっては動くだけで良いパソコンかもしれない。
地域の無料掲示板では取りに来てくれる人や送料着払を条件に、オークションよりさらに安い値段、 時には無料で譲ってくれる場合がある。

買取を併用する

使わなくなったパソコン、壊れたパソコンを引き取ることを条件に、パソコンを格安で販売してくれる制度がある。
大手通信販売会社などが行なっている手法である。

大量購入特典を利用する

紳士服業界では当たり前となった2着目半額、3着目無料などの手法がパソコン業界にも定着しつつある。
購入する台数によっては大幅な経費削減になる場合がある。

リース契約はしない

パソコンのリースが流行った理由は会計上のメリットとパソコンの進化速度の2つが挙げられる。
会計においては、リースすることで固定資産税の免除や簿外資産とする事による株主へのアピールなど いくつかのメリットが存在していた。

また、パソコンが毎年新しい機種が出るたびにスペックが良くなり、新しい機種を使うことで 仕事の業務効率も大幅にアップしていた。
しかし、近年はパソコンの処理能力が向上し過ぎたため、仕事で求められる処理能力を大幅に超えるようになってしまった。
その結果、現在においては古いパソコンや安価なパソコンでも仕事を十分にこなせるようになり、
リース契約を結ぶよりも、消耗品費で費用計上できる安価なパソコンを買う方がはるかにメリットがあると言える。

他サービスと併用する

インターネットと同時契約することでパソコンを無料でくれる場合がある。
インターネット回線の契約見直しもまた経費削減効果が大きいため、併用することで パソコンを無料で手に入れることができる。

その他知っておくと役立つ知識

中古パソコンを購入する際に気をつけるべきことは3つある。
一つはOSの種類。Windowsの場合、OSの当たりハズレがあると言われる。 実際に使っていてもそれほど違和感はないが、できれば当たりOSと言われるWindows XP、Windows7が良いだろう。

OSには32bitOSと64bitOSの2種類が存在する。
これはOSの種類に依存せず、購入時に選ぶとそのまま適用され、変更することはできない。
可能であれば64bitOSを選ぶのが良いだろう。
仕事で使う上ではそれほど違いはないが、同じ値段なら、処理能力が少しでも良いパソコンを選ぶ方が良い。


<< パソコンの電気代の経費削減 パソコン購入の経費削減手法 先頭へ 業務用ソフトウェアの経費削減 >>

経費削減の基本手法
コピー・プリンター・ファックス
水光熱費
オフィス家賃
事務用品、消耗品
クレジットカード
車両
このエントリーをはてなブックマークに追加