相見積もりで経費削減とは
相見積もりとは、製品やサービスの購入に当たって掛かる費用や仕様を、複数の業者から算出してもらうことを指す。複数の業者から見積書を提出してもらうことで相見積もりのメリットの一つである経費削減やその他様々なメリットを享受することができる。
しかし、間違った使い方をすると相見積もりを利用してしまうことで逆にコストが上がってしまう場合もある。
ここでは経費削減を中心とした相見積もりに関わる勘どころについて解説していく。
相見積もりは自社の状況に依って経費削減の意図が異なる
相見積もりは自社が発注あるいは購買する商品やサービスの性質に依って、経費削減の意図が異なる。以下、商品やサービスの性質と相見積もりの意図となる。
既成品でない場合
その商品やサービスが既成品でない場合、自社の要求に合うものを創ってもらうために、様々な情報を仕入れなければならない。例えば一般家庭において家を建てる場合、様々な情報を調べるが、それでもある視点がごっそり抜けていたり、 ちょっとした落とし穴にハマって後悔することが多々ある。
仕様や要求に漏れは無いか、確実に実現してくれる内容かを確認する意図で相見積もりは必須となる。
つまり、この場合の相見積もりの意図は「後で後悔しない=手直しによる無駄な経費発生を避ける」ことが最も重要になる。
それらを防ぐことにより経費削減することを目的とする。
また、担当者の話をしっかり比較すると、値段が安いには安い理由が、高いには高い理由はあると理解でき、 既成品でない場合は、品質を求めることこそが最大の経費削減策となる。
既成品の場合
既成品の場合、相見積もりの意図は単純な経費削減である。製品やサービスに違いが絶対にないことから、値段比較で安い業者に発注することにメリットこそあれ、デメリットは存在しない。
相見積もり業者の選び方
相見積もりをする場合、確実に自社の要求を満たしてくれる業者が一番だが、 以下のような業者は注意した方が良いかもしれない。- 何でもできます、やりますという業者
- 具体的な実績や事例を語れない業者
- 製品やサービス購入の意図・目的を理解できない、聞かない業者
- 意図・目的に添って必要・不要な製品、サービスを提案してくれない業者
相見積もりを取ることは伝えたほうが良いか
値段だけが意味を持つ既成品の場合、しっかり相見積もりを取ることを伝えることにより、更なる値引きが期待できる。家電量販店で、ネット価格を提示して値引き交渉するようなものである。
しかし、既成品でない場合、後々のトラブルを回避するという意味では伝えた方が良いが、
価格競争をするつもりは無いこと、品質やサービスに重きを置いていることを業者に明確に伝えておいたほうが良い。
相見積もりを取る=業者が価格競争だと勘違いして、必要なサービスを低下させてしまっては 本来の経費削減の意図が薄れてしまう。
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