アイデアを募集して経費削減

社員からアイデアを募集して経費削減

社員に経費削減のアイデアを出させるとは
経費削減を検討する時、 経費削減のアイデアを社員から募集する会社は多い。
経費削減は企業に限らず家庭でも実施されることが多いため、 多くの人が慣れ親しんでおり、 また、経費削減はアイデア次第、専門知識不要と考えられることから、 社員から何かアイデアが出るだろうと期待され、実施される。

企業によっては良いアイデアを引き出そうと、 アイデアに報奨金を出したり、 その他インセンティブを与えるなど、 様々な試みをするものの、使えるアイデアはなかなか出てこない。

なぜ、社員から経費削減のアイデアが出てこないのだろうか。
経費削減のアイデアを社員から引き出すことは不可能なのだろうか。
当サイトで紹介する方法以外にも、あなたの会社固有の削減対象の経費があるはずである。
ここでは社員から経費削減のアイデアを出してもらう方法について考えていく。

なぜ経費削減のアイデアが出ないのか

社員から経費削減のアイデアを出してもらうには、出てこない理由を考え、それを解消することである。
経費削減のアイデアが出なこない理由は概ね以下の通りである。

責任感

責任感
「経費削減のアイデアを出して下さい」と言われても、反応する社員は少ない。
ではなぜ多くの社員は反応しないのか。

それは多くの社員が自分の仕事でない、と考えるからである。
人事部は人事の仕事、経理部は経理の仕事、営業部は営業が自分の仕事だと考えており、 経費削減は自分の仕事ではない、と考えてしまう。

自分の仕事でないため、暇ならやろう、何か思いついたら提案してみようと考え、
真剣に検討されず、一晩寝ると経費削減のアイデアを出すことすら忘れてしまう。
また、経営意識の高い社員は普段から業務改善、経費削減に取り組んでいるため、 言われた時にはアイデアが枯渇していたり、それは自分あるいは自部署で取り組むべき内容であり、全社に言う内容でないと考えてしまう。

慣れ

慣れ
中途入社採用を行ったことがある会社なら、一度は「○○はこうしたほうが良い」と 言われたことがあるだろう。
優秀な人材が入社してきたと考えるかもしれないが、 改善提案できる理由は前の会社のやり方と比較するからである。

しかし、そのような人材でも時が経つにつれてアイデアが出てこなくなる。
理由はあなたの会社のやり方、価値観に慣れてしまうからだ。

長く働いてくれる社員は会社にとって財産であるものの、 会社に慣れ過ぎるとアイデアの源泉のいくつかの手法が閉ざされ、 能力に関わらずアイデアが出にくくなってしまう。

論拠

論拠
経費削減はアイデア次第である。
しかし、会議やポット出のアイデアを実施しても、 時間が経つとやらなくなってしまうことが多い。
効果があるにも関わらず、長くて1ヶ月続けば良い方である。
その結果、経費削減をしても続かない、意味がないという雰囲気が醸成され、 経費削減策のアイデアが出てこなくなる。

この継続できない理由は、論拠が乏しいことである。
例えばある施策を一ヶ月実施すれば、 「10%の経費=10万円を削減できる」と全社員がわかっていれば、 多くの人はもったいないという意識が働いて継続する。
理由は具体的な数字である10万円は多くの人にとって高価だからだ。

しかし、「経費削減に効果がある」というだけでは、 慣れない行動をしてまで継続しようとしない。 楽な方法、元の方法に戻してしまうのは当然である。

経費削減のアイデアを社員に出させるには

以上が経費削減のアイデアが出てこない理由だが、 それを解消するには、いくつかの方法がある。

経費削減を専門で実施する

プロの経費削減コンサルタントに依頼したり、 社内でプロジェクト体制を敷いて実施するとアイデアが出やすい。
プロの経費削減コンサルタントはアイデアそのものを売りとした商売であり、 かつ、同業他社の事例も豊富なため、 あなたの会社の実情にあった経費削減アイデアを複数提案してくれる。

料金は実際に削減できた年間経費の半額の場合が多く、 一時的に支出が増えるものの、1年で考えると損をすることはない。
調査、実行計画作成、契約変更など全てプロのコンサルタントが実施してくれるので、社員の負担も少なく、利用企業の評判も良い。

他の方法は社内でプロジェト体制を敷いてもうまくいくことが多い。
経費削減の調査に十分な時間を取れるため、 ある程度のスキルがある人なら、成功する。
社内プロジェクトの場合、汎用的な経費削減アイデアよりも、 あなたの会社特有の問題点を多く見つけることができる。

効果を具体的にする

電気のスイッチの横に、「節電のため電気を消しましょう」と書いてもうまくいかない。
「電気を消すと毎月10,000円削減できます。頑張りましょう。」だとうまくいく。
理由は効果が明確、かつ、具体的だからだ。

また、先月は「10,000円削減できました。今月も頑張りましょう。」なども 具体的成果が見えて効果がある。
自分の頑張りを認められている、 やってない人は自分もやらないとという気持ちになるからだ。
統計を取り、グラフなどで表示すればより一層やる気が出るだろう。

単位を細分化し、目標を決める

例えば、全部署に経費削減目標10%を指示する。
経費削減のアイデアを出して下さい、では出なかったアイデアが、 目標を決め各部署単位で実施させることで具体的な行動に移される。

情報システム部はレンタルサーバーの利用状況を調べて、契約を見直したり、 経理部は経理ソフトのライセンスが当初の想定より利用されてないことから、 ライセンスの減額を訴える。
営業は高速道路の利用について、営業部独自の規定を設ける。

「経費削減のアイデアを出して下さい」という業務指示では他人事だったとしても、 自部署のこと、まして目標が明確になるといろいろアイデアが出てくる。
また、似た方法に部署毎、店舗毎に競争させるなども効果がある。
このやり方では、 全社を横断した経費削減効果は出にくいが、各部署固有の経費削減に効果がある。


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